【レビュー】マーティン・フォード著「ロボットの脅威」は笑えないけど、必読の本

マーティン・フォード著「ロボットの脅威」という本を読みました。
こんなに笑えない本を久しぶりに読んだので、残しておきます。

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人の仕事がなくなる日が来る

 

本書で著者のマーティン・フォードは、人の仕事がなくなっていくということについて、超具体例を用いて淡々と説明していきます。そのデータの多くはアメリカを対象としていますが、日本だって例外ではないはずで、読めば読むほど未来に絶望する本でした。

以下、ハイライトした部分を抜粋して載せていきます。

▶農業の機会化は何百万人もの職を奪い、失業した農業労働者の群が工場での職を求めて都市へ流入した。やがてオートメーション(自動化)とグローバリゼーションが、労働者を製造業部門から新たなサービス業へと押しやった。こうした移行の時期には、短期間の失業がしばしば問題となったが、構造的、あるいは恒久的なものになりはしなかった。新しい職が必ず生み出され、仕事を失った労働者は新たな勤め口を得た。

▶2010年1月2日付ワシントン・ポスト紙は、21世紀の最初の10年が終わった結果、その間に新しい仕事は生み出されなかったと報告した。まったくのゼロだ。

▶むしろ機械が労働者そのものへと変わろうとし、労働者の能力と資本との境界はかつてなかったほどぼやけつつある。

▶テクノロジーに脅かされる可能性がきわめて高い仕事を表すのに、「ルーティン」はもう必ずしもふさわしい言葉ではないのだろう。
より正確な言葉は「予測可能性」かもしれない。

▶結論としていえるのは、教育やスキルをさらに身につけることは、将来に起こる雇用の自動化からの効果的な盾には必ずしもならないということだ。

▶いまあるほぼすべての産業で人間の労働力の必要度は減っていくだろう

▶いまは目立った「リショアリング」の傾向が進んでいる。その原動力となっているのは、新しいテクノロジーの能力の高さと、国外工場における人件費の上昇だ。

▶日本の回転寿司チェーン、くら寿司はすでに、自動化戦略の先駆けとして成功を収めている。262店に及ぶそのチェーン店では、ロボットが寿司作りの手助けをする一方、ベルトコンベアーがウェイターの代わりをする。また新鮮さを保つために、このシステムは個々の寿司の皿がどれだけのあいだ回っているかを追跡し、賞味期限に達したものを自動的に取り除きもする。

▶アメリカではニワトリも自動化された解体処理ができるように規格に合ったサイズに育てられる。

▶ディストピア的未来が、カート・ヴォネガットの処女小説「プレイヤー・ピアノ」で具現化された。この小説に描かれる自動化された経済では、少数の技術エリートが管理する産業用機械がほぼすべての仕事をこなす一方で、大多数の人間は無意味な人生と希望のない未来に直面している。

中流のカエルは徐々にゆでられているのではない。とてつもない高温で周期的に焼かれているのだ。

▶所得格差が度を越して極端になっている経済が果たして健全に機能するのか

▶10億ドルをかけたアップル社の巨大なデータセンターがノースカロライナ州の町メイデンに建設された。だが、そこで生まれたフルタイムの雇用の数はたった50だった。

▶私としては、なんらかの最低限所得保証が最も効果的な解決策ではないかと考える。

▶保証所得制の実地を阻もうとする、最も大きな政治的、心理学的な障壁のひとつは、受給者の何分の一かはお金を受け取ったら必ず働かなくなるという事実を受け入れなくてはならないことだ。一日中ビデオゲームをやる者もいるだろうし、悪くすると、酒や麻薬にお金を費やすものもいるかもしれない。

▶この15年のあいだにアメリカの人口は4000万人増え、新しく創業された企業は数千にのぼったにもかかわらず、人々が働く時間はまったく増えていなかった

 

まとめ

 

ざっと抜粋を読んだだけでも、絶望出来たのではないかと思います・・・。
少なくとも今バリバリ働いているビジネスマンたちはこの波から絶対逃れられないと思うので、本当にこのへんは念頭に置きつつやっていきたいですね。また、今から将来の職業を選択する若者にも意識してほしい問題です。電車の車掌さんとか、清掃員はちょっと考えたほうがいいかも・・・。