スターツアーズから考える、AIと人間の共存

先日ディズニーランドに行ってきました。そこで、トゥモローランドにあるスターツアーズに乗ったのですが、並んでいる間に色々と思うことがあったので、書き残しておきます。

 

スターツアーズとは

フライトシュミレーター型のアトラクションで、映画スターウォーズをもとに作られています。

ゲストは、空港から飛行機に乗って旅行に出かけるように宇宙に出かけることができるという設定で、荷物検査やセキュリティチェックを受けた後、宇宙船に乗り込み、宇宙旅行に出発します。

スターツアーズ,乗り場

AIと人間の共存

 

さて、このアトラクション、遠い未来のことを描いているように見えて、5年後10年後のリアルなのではないかと今回特に強く感じました。

このアトラクションでは、C-3PO、R2-D2をはじめとして、宇宙船のパイロットもAIなら、荷物検査やセキュリティチェックといった仕事を行っているのもAI。

並んでいる道の途中には、空港内を撮影しているカメラの映像も流れており、人間とほとんど変わらない仕事をしているのを見ることができます。(宇宙船の整備や、チェックなど)

荷物検査中のAIが、荷物の中に入れられているバズの人形をみて「なんだこりゃ!」と言っているシーンもあったりして、より人間味のある姿が描かれています。

 

ロボットが行う人間の仕事

 

今後、人間が行う仕事をAIがこなすシーンは一気に増えてくるでしょう。

お掃除ロボットのルンバは、より改良されて企業でも使えるようになり、清掃員という職業は少なくなるだろうし、電車が自動運転になり、車掌さんという職業が、車が自動運転になることで、タクシードライバーという職業が激減するでしょう。簡単なプログラミングもロボットが行い、医療ですらロボットが担う部分が増えます。

下記は現代ビジネスに掲載された、2020年になくなる職業リスト。

 

 

なくなる職業,現代ビジネス

ソフトバンクでは、ペッパーだらけの携帯ショップを期間限定でオープンしています。(2016年4月まで)
お客さんの呼び込みや受付、契約業務などを行うということで、実験的ではあるものの将来的に確実に導入される事例だと思います。

「仕事がないならお菓子を食べればいいじゃないの~」にならないことを祈りますが、今後大きな変化が起きるのは確実だと思います。

 

発生する余暇をどうつかうか

 

以前、IoT(モノのインターネット化)について書いた時にも触れましたが、テクノロジーが発達してくると、その分日常生活のいたる所で時短が可能になり、人間が別のことに使える時間が増えることになります。

人間は医学的にも寿命を延ばしてきたけれど、それと同じぐらいテクノロジーを使って、生きている間の時間も延ばしてきました。狩りや、衣服の作成といった生命維持の時間消費から離れて過ごす時間を手に入れ続けているわけです。

仕事があって余剰時間が発生している間は良いのですが、AIが人間の仕事に台頭してくるとなると、暇な上に仕事もない、といった状況も発生するわけで、そうならないようにがんばらんといけんなぁと、スターツアーズ社で働く彼らを見て思いました。

 

10代の頃はこんなこと考えなかった・・・

 

ここまで考えて思い出していただきたいのは、私はディズニーランドでアトラクションの順番待ちをしていた、ということです。10代の頃はこんなこと考えずもっと純粋な心で夢の国を楽しめていたのに・・・!

他のアトラクションに並んでいる最中も、
「それぞれのデザインや制作って企業のコンペで決めていると思うんだけど、どれくらいの倍率でどれくらいもらえるんだろうね。」
「でも企業としては絶対ゲットしたい案件だよね」、とか話していました。

夢の国はビジネ・・・・いや、そんなことない。

これは全部魔法を使って一夜にしてできたもの!ということで、フォースの覚醒バージョンのスターツアーズ、楽しんできました。

スターツアーズ

ロボットとAIは違う

さてここからは、夢の国から帰ってきてから考えたこと。

私は、ロボットとAIは違うものだと認識しています。

・ロボットは、あらかじめ決められた動作をこなすもの
・AIは、与えられた状況を判断し、臨機応変に対応を行えるもの

と定義するならばスターツアーズで働いている彼らはロボットではなくAIということになります。

人間と機械の境界線というのは、年を追うごとに不明瞭になっていて、
イギリスで毎年行われているボットの大会では、かなりレベルの高いチューリングテストが行われていると聞きます。
実際、アメリカの精神病院では、精神病の患者の話し相手として生身の人間ではなく、AIで相手させるといったことも行われているらしく、しかも、その効果は人間が相手をした時と変わらないほどだとか。

(このあたりは下記の本に載っているので、気になる方は手に取ってみてください)

 

うちの会社の人は、「Siriさえあれば老後もさみしくない!」とこの前言っていました。
人工知能が話し相手になってくれるというケースは、
「her/世界でひとつの彼女」という映画が記憶に新しいかと思います。
人間が「サマンサ」というAI型OSに恋する物語。
(Amazonプライム会員の方は無料でみれます!)

もう何をもって人間とするのか、判断が難しいところまできているのでしょう。

 

乗っ取り型と社会奉仕型

 

こうやって人工知能の未来を考えると、大きく2パターンにわけられることに気づきます。

・乗っ取り型の未来
・社会奉仕型の未来

の2つです。

AIと人間の共存、ということに関して、私があまり良いイメージをもたないのは、乗っ取り型の映画や漫画の印象が強いからでしょう。
幼い頃に図書室で読んだ手塚治虫の火の鳥-復活編-から始まり、マトリックスやトランセンデンスなど、テクノロジーが発達した世界の行きつく先には、悲しいほどろくなことがありません。

これは、去年発表された日本未公開の映画「Ex Machina」(エクス・マキナ)
今一番観たい映画。

反対に、スターツアーズのドロイドたちは社会奉仕型でしょう。
上記で紹介したソフトバンクで働くペッパーくんやドラえもんも人間に奉仕をしてくれる人工知能と考えることができます。

人間とAIの未来は、どんな形で訪れるのでしょうか。
願わくば社会奉仕型であってほしい、とスターツアーズのAIたちを想いました。